最近よくtwitterやinstagramなどで、主婦に向けたwebデザイナー講座を見掛けますね。
Webデザイナーという職業が多くの人に知れ渡ってきて嬉しいですが、よく「会社員」か「フリーランス」かで迷っている方を見かけます。
未経験での会社員webデザイナーとフリーランスwebデザイナー、どちらもメリットがあり、デメリットがあると感じていますが、実際どちらが良いのでしょう?
どちらを選ぶか迷っている方に、それぞれの注目すべき点などを解説したいと思います。
こんな方にオススメ
- Webデザイナーの現場や実際の仕事について知りたい
- 会社員かフリーランスで迷っている
- 主婦業の合間にwebデザイン業務が本当にできるのか不安

会社員webデザイナーのメリット
未経験でもいろいろ学べる
Webデザインという仕事は、かなり奥が深く、また、求められるスキルが人によって認識が違ったりします。
本人はデザイン、html、cssが触れれば大丈夫と思っていても、実際はwordpressやサーバー、SEO、サイト運営の知識やマーケティング、他のプログラミング言語など、webサイトは様々な専門家によって作り上げられており、求められるスキルが足りない場合があります。
そんな時、会社員なら先輩や上司から指導を受けて、新しい知識を身に付けることもできますし、他の専門家がいる場合もあります。
たくさんのスキルを身につけるには、会社員としての経験が必要な時があります。
個人では受けられないような大企業の仕事ができるチャンス
大企業や公的機関などがwebサイトを必要とした時には、やはり個人よりも安心できる実績がある企業に依頼することが多いと思います。
なので、入社する会社によってはかなり大きな仕事に携われる可能性があります。
責任は重大ですが、多くの人が見るサイトになるので、達成感は大きいです。
私自身も誰もが知る企業や公的機関のサイトを担当したことがありますが、かなり自信につながりました。
勉強の費用が会社持ちの場合がある
書籍の購入費用を出してくれたり、社内で勉強会を開いてくれたりなど、スキルアップの費用を会社が負担してくれる場合があります。
書籍などは自分のものにならないことが多いですが、web関係の書籍って結構高価なので、その書籍を読むことができるのは嬉しいですね。
会社としても、社員がスキルを上げてくれるのは会社の利益につながりますし、お互いメリットがたっぷりです。
わからないことが出てきたり、限界を感じた時、周囲に助けてもらえる
上記にもありますが、webの世界は奥が深いです。
自分が持っているスキルだけでは最後まで成し遂げられないことがたくさん出てきます。
そんな時、会社員なら、先輩に助言やヒントをもらえたり、周囲のスタッフに代わってもらったりなど、締め切り内でクオリティを保ちながらつまづいた点をカバーできます。
また、それも勉強になって一石二鳥です。
残業代が出る
Web制作って、案外時間がかかります。
締め切りが迫っているのにまだ完成しない、チェックするところがたくさんある場合などに、残業になってしまったりした場合には、残業代が支払われます。
(※出ないところや見なし残業制のところもあります!)
貴重な時間を使うので、お金の保証があると安心ですね。
スキルに不安があっても一定給もらえる
当たり前ですが、会社員なので給料は毎月支払われます。
未経験でも、うまくできなくても、契約した給与は必ず出ます。
毎月の生活に困ることはないので安心ですね。
会社員webデザイナーのデメリット
時間や場所に自由がない
多くの会社では規定時間がありますし、いまでもほとんどが出社して仕事をします。
フレックス制や在宅ワーク可の会社もありますが、フリーランスほど自由はないかもしれません。
仕事を選べない
自分がやりたいジャンルではなかったり、デザインがやりたいのにコーディングがメインになったりと、会社員だとその仕事に「最適な人材」を当てるため、仕事内容が選べないことがあります。
「やってほしい」と依頼された仕事だけを行うことになるので、やりがいとしては少し物足りないかもしれません。
「最初は修正から」など、やりたい業務ができない場合がある
Webデザイナーを目指す人は、一からサイトを作ることに憧れている方が多いですが、会社員だと最初は修正からなど、細かい作業が多いです。
一旦実力を確認するためにも、一から一人で任されることは珍しいと思いますし、大規模なサイトになると、何人もの人が分担して制作しますので、その中の一部を担うことになったりします。
デザインをガッツリやりたいけど、最初は文字修正ばかり…ということもよくあります。
クライアントの仕事は一からサイトを作成するばかりではないので、仕方のないことなのですが、やりがい重視だとモチベーション維持が必要だと思います。
残業代が出ない会社がある
Web業界は、時間外労働や休日出勤などは比較的多めです。
会社によっては、その分の残業代が見なし残業だったり、残業代が出ない…ということもあります。
入社時にしっかりと確認しましょう。
職人気質の厳しい上司や先輩が多い
Webデザイナーは職人なので、昔ながらの職人気質な上司が多いです。
厳しく指導されたり、背中を見て覚えろと言われたり、無茶なこともたくさんあるかもしれません。
難しいかもしれませんが、面接時に教育体制などを確認できると良いですね。
また、男性上司が多いので、女性にとっての妊娠や育児に理解がないことがあります。
その点も、育休取得の実績などを入社時に確認できると良いと思います。
フリーランスwebデザイナーのメリット
次に、フリーランスのメリットを紹介します。
好きな時に好きな場所で働くことができる
この点が、今フリーランスのwebデザイナー志望の主婦が増えた理由の一つではないでしょうか。
Webデザイナーは、ネットワーク環境とパソコン、専用のソフトなどがあれば誰でも始められます。
場所も選ばないので、家でも外でも、どのお部屋でも作業が可能です。
また、打ち合わせなどがない限りは空いた時間に作業を進められる利点もあり、自由度はかなり高めです。
ただし、カフェなどでの作業はお勧めしません。
フリーのwi-fiで情報を悪用されたり、パソコン画面が周囲に見えるとクライアントの守秘義務に違反する可能性があるからです。
できれば、家などの誰もいない環境で進められるのが良いと思います。
仕事を選ぶことができる
受ける仕事を選ぶことができるのもフリーランスのメリットです。
報酬などの条件や、やりたいジャンルなど、限られた時間の中でどの仕事を受けるか、自分で判断できるので楽しいですよね。
しかし未経験のうちは仕事を依頼していただけるだけでもありがたいことです。
条件などが悪くない場合は、とにかくがむしゃらにいろんな仕事を経験するのが良いと思います。
最初から最後まで自分で作り上げることができる
会社員だと、コーディングは別の人だったり、デザインも分担だったりする場合がありますが、フリーランスだと全てを自分で一から作り上げることができます。
依頼内容によってはその限りではありませんが、やりがいはあると思います。
ただ、責任はかなり大きくなってきますので、ある程度の覚悟とスキルや知識は必要です。
頑張り次第では収入アップも
フリーランスは定額の給与ではないので、自分が頑張れば頑張るほど収入はアップします。
最初のうちは数が必要かもしれませんが、信頼を得られると、報酬がアップするので、同じ作業量でも収入がアップする可能性もあります。
ただ、0の月があったりすることも事実ですので、慎重に考えましょう。
人間関係のトラブルがない
対人に不安がある方だと、クライアント以外との人間関係がほとんどないのは利点かもしれません。
自分の時間を自分だけで過ごすことができます。
ただ、クライアントや協力していただく仲間への最低限のコミュニケーションは必要です。
フリーランスwebデザイナーのデメリット
経理など制作以外の作業も全て自分で行う必要がある
フリーランスなら当たり前ですが、細かい経費関係や請求書発行などの書類作成関係も全て一人でおこないます。
なれてきて、仕事も増えてくると時間も無くなってくるので、その時は外注もお勧めです。
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営業力がかなり必要
営業が得意な方は良いですが、多くのフリーランスは営業を苦手としています。
しかし、営業しなければ仕事はいただけません。
直接営業、SNS、webサイト制作、メール営業など、最初のうちは制作よりも営業に力を入れていく必要があります。

私は2年営業してやっと1件…
(空いた時間でしてたからですが…)
教えてくれる人がいないので自分自身での勉強やスキル習得が必要
会社員だと先輩や上司に教えてもらう機会がありますが、フリーランスだとそうはいきません。
迷った時に調べたり、人に聞いたりするコミュニティや、日々勉強など努力をする必要があります。
Webの業界は、奥が深いし、すぐに新しい情報にきりかわります。
これは会社員にも言えることですが、常に新しい情報を受け取れるようアンテナを張って情報を集めるようにしましょう。
勉強代は全て自分負担
自分で出さないと誰が負担するんだよ!
となりますが、こちらも必要経費としての出費となります。
Web業界は勉強が必須です。
とにかく惜しまず書籍やセミナーなどに投資し、自分のスキルを上げていきたいですね。
対応できないことをお願いされることがある
クライアントがweb制作会社ではなく、一般企業や店舗の場合、webデザイナーに任せればサイトが全て解決すると思っている方が多いです。
もし、あなたがデザイン、html、cssのみしか知識がないのであれば、少し不安です。
Webさいとひとつにはたくさんの知識が必要になるからです。
そんな時、他に助けを求められるような仲間やコミュニティ、自分で解決できるような自己解決スキルが必要になるでしょう。

時には、できないことに
「できません」と言える勇気も必要です!
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収入は不安定の場合が多い
定期的な修正や更新の依頼があれば良いですが、ほとんどのWebデザイナーは1サイトいくら、という報酬の受け取り方が多いと思います。
また、クライアントによって様々ですが、納品後翌月払いという支払い方法の場合もあります。
その場合だと、webサイト制作に3ヶ月〜半年(それ以上の場合も)かかって、やっと納品してから翌月にやっと報酬が受け取れることになります。
ある程度の貯金をしておくか、細かい更新のような毎月一定の収入がある状態を作ることができればベストです。
愛される人間力が必要
個人に仕事をお願いする時は、仕事の精度もそうですが、フリーランスの人間性を気に入られて発注してもらえることもあります。
お客様にとっても、対応が良いフリーランスの方が気持ちよく取引できますよね。
多くのフリーランスの先輩方も「結局は人柄で選ばれる」とおっしゃっています。
お客様に「またお願いしたい」と思ってもらえるような、人間力は磨いた方が良いです!
孤独
時には、ただただ孤独を感じることがあります…
うまくいかなかった時、失敗した時、コードがうまく動かない時…
助けて欲しくても、自分しかいません。
そんな時は、少し寂しくなります…
自分はどちらに向いている?
それぞれの視点からメリット、デメリットを書いてきましたが、Webデザイナーとして働き始めたい!でも、自分は会社員とフリーランス、どちらに向いているのだろう。と悩んでしまうかもしれません。
以下にリストにしたので、参考にしていただき、自分にあった働きからができると良いですね!
会社員webデザイナーに向いている人
- 経験を積みたい、スキルを上げたい
- 安定した収入が必要
- 人とのコミュニケーションをとりながら仕事がしたい
- できることを増やしたい
- まずは業界のリアルを知りたい
- 大企業のwebサイトに携わりたい
フリーランスwebデザイナーに向いている人
- 自由に働きたい
- 自分でスキルを磨き続けられる
- 失敗しても挫けないメンタルがある
- 情報に常に敏感になりアンテナを貼り続けられる
- 社会人スキルがある
私は未経験ならまずは会社員をオススメします

私ならまずは会社員webデザイナーをオススメします!
個人的に、未経験ならどちらをオススメするかということについて、一概には言えませんが、私ならまずは会社員webデザイナーをオススメします。
これは、未経験という点に注目しての結論であり、ある程度経験すればフリーランスもありかな、とは思いますし、もちろん、最初からフリーランスのwebデザイナーも努力次第ではアリだと思います!
ただ、webの仕事は奥が深く、現実と理想とのギャップが多い世界なので、まずは一旦会社でどんなふうに仕事をしているのか感じてからでも遅くないのではないかと思います。
でも、未経験でフリーランスの方でも素晴らしいデザインをする方もいらっしゃいますし、どちらがいいかというのは、一概には言えないとおもいます。
発注する側も経験があるので、仕事を依頼したけど、最後までやり遂げられなかった人や、こちらの希望するクオリティに届かず失注になってきた人も見てきました。
「こんな仕事だとは思ってなかった!」という方も多いので、実際の世界を見てからフリーランスの判断をしてみてもいいかもしれません。