WEB制作をしていると耳にするようになる「動的サイト」「静的サイト」。
これって一体なんぞや?
と言われて、うまくこたえられなかったので、まとめました。
動的サイトとは
動的サイトの特徴
- ユーザーによって見えるコンテンツが変わる
- データベースを使って情報を取り出す
- 個別のページが作成される
- コンテンツの更新が容易
- ログインや検索などの機能を持つことができる
動的サイトは、ユーザーがページを開くと、その場でコンテンツが作成されます。
すごいのは、ユーザーに合わせて個別のコンテンツを表示することができるんですね。
例えば、あなたがウェブサイトに訪れたら、あなた専用のページが自動的に作成されて、あなたに合った情報が表示されるんです。
これはどういう仕組みかというと、ウェブサイトにはデータベースと呼ばれる箱があるんです。
そこにたくさんの情報が入っていて、必要な情報を取り出してきて表示していると言うことです。
あなたが欲しいと思われる情報を、膨大な量のデータから取り出して表示しているのです。
だから、ユーザーによって見えるコンテンツが違うわけですね。
動的サイトは、例えばオンラインショップや会員制サイトなどでよく使われます。ユーザーがログインすると、自分専用のページが表示されたり、個別の情報が提供される仕組みです。
静的サイトとは
静的サイトの特徴
- いつも同じコンテンツが表示される
- データベースを使わず、固定されたコンテンツを提供
- 全てのページが同じ内容
- コンテンツの更新には手動での修正が必要
- シンプルで高速な読み込みが可能
静的サイトは、いつも同じ表示になるウェブサイトです。
一度作成されたコンテンツが、誰が見ても同じで変わりません。
静的サイトは、例えば企業の紹介サイトや個人のポートフォリオサイトなどによく使われます。情報が固定されているため、特に頻繁な更新が必要ない場合に適しています。
動的サイトは、具体的にはどんなサイト?
オンラインショップ、ソーシャルメディアプラットフォーム、会員制サイト、ブログプラットフォームなどがあります。
オンラインショップ
オンラインショップは、商品やサービスをインターネット上で販売するためのウェブサイトです。
皆さんも、ネットでお買い物したこと、ありますよね??
動的サイトを使用することで、ユーザーが商品をカートに追加したり、購入履歴を確認したり、お気に入りリストを作成したりできるようになります。
ユーザーのログイン情報やカートの中身はデータベースに保存され、ユーザーに合わせたページが表示されます。
ソーシャルメディアプラットフォーム
ソーシャルメディアプラットフォーム(例: Facebook、Twitter、Instagram)も動的サイトの一例です。
ユーザーがログインすると、友達やフォロワーの投稿が個別に表示されます。また、ユーザーが新しい投稿を行ったり、コメントをしたりすると、その情報がリアルタイムに表示されます。
これらの動作はデータベースを利用して管理されています。
会員制サイト
会員制サイトは、特定のコンテンツやサービスにアクセスするためにユーザー登録が必要なウェブサイトです。
動的サイトを使用することで、ユーザーがログインすると、会員専用のコンテンツや機能にアクセスできるようになります。
例えば、ニュースサイトの一部の記事が会員限定で閲覧可能な場合などがあります。
ブログプラットフォーム
ブログプラットフォーム(例: WordPress、Blogger)も動的サイトの一例です。
ブログプラットフォームでは、複数のユーザーが自分のブログを作成し、管理することができます。
ユーザーが新しい記事を投稿すると、それが自動的にトップページやカテゴリーページに表示されます。
また、ユーザーがコメントを投稿すると、それがリアルタイムに表示されます。
静的サイトって具体的にはどんなサイト?
静的サイトは、主に情報提供や固定コンテンツを提示するウェブサイトです。
企業の紹介サイト
企業の紹介サイトは、企業の基本情報やサービス・製品の説明を提供するウェブサイトです。
企業のビジョンやミッション、製品ラインナップ、会社概要などが掲載されており、一般のユーザーに対して情報を提供するために使用されます。
通常、静的なHTMLページで構成されており、内容が頻繁に変わる必要がないため、動的な要素はあまり含まれていません。
個人のポートフォリオサイト
個人のポートフォリオサイトは、個人が持つスキルや経歴、作品集などを紹介するウェブサイトです。
アーティスト、デザイナー、プログラマーなどの個人が自分の仕事を展示し、自己紹介をするために使われます。
写真やポートフォリオ作品、連絡先情報などが静的なページとして表示されます。
イベントの案内サイト
イベントの案内サイトは、特定のイベント(コンサート、展示会、セミナーなど)の情報を提供するウェブサイトです。
日程、場所、参加方法、プログラムの詳細などが掲載されており、ユーザーがイベントに参加するための情報を入手することができます。
イベントの開催期間中に更新される必要があるかもしれませんが、基本的な情報は一定期間変わらないため、静的サイトとして運営されることが多いです。
教育機関のウェブサイト
学校や大学などの教育機関のウェブサイトも静的サイトの一例です。
学校の概要、学部や学科の紹介、入学試験の情報、教職員紹介などが掲載されています。
このような情報は一定期間で変わることが少なく、静的なページで提供されることが一般的です。
WEB制作現場における「動的サイト」と「静的サイト」
一般的な例を紹介しましたが、WEB制作者の中では、wordpressなどを使って作るサイトを「動的サイト」、html、cssなどを使用してサイトを作成し、サーバーにアップして表示させるサイトを「静的サイト」と呼ぶことが多いです。
wordpressで作成したサイトであれば、教育機関のサイトや企業のサイトでも動的と呼ぶことが多いです。
その理由は、PHPを使ってwordpressに入力された内容を自動で読ませて、ブラウザで表示してくれているから、だと考えています。
「この商品オススメです!」とブラウザで表示したい場合を例において説明してみます。
静的サイトの場合
<p>このコードオススメです!</p>
と言うようなコードをエディタで書いてhtmlで保存、FTPソフトなどでアップして表示させます。
動的サイトの場合
動的サイトの場合でも、PHPファイルに直接上記コードを書いても良いのですが、やっぱり便利なのは、「wordpressの記事を表示する」コードを書けば、自動的にwordpressでの記事が表示されることです。

こんな感じの記事をwordpressで書いて…
<?php the_content(); ?>
とファイルに記入すればブラウザでは記事で書いた
「この商品オススメです!」
が表示されるわけです。
the_content()は記事の本文を出力するコードです。
もうお気づきだと思いますが、記事を

こんな感じに変えちゃっても、PHPファイルは書き直さずともブラウザでは
「この商品ものすんごいオススメなんです!」
に変わっちゃうわけですね
制作現場での静的サイトと動的サイトの使い分け
上記を書いて、具体的にはどっちがどう良いのか?と言うところです。
制作現場での使い分けとなると、基本的にどっちでも良いのですが、
- 更新はwordpressの方が断然楽。
- wordpressならクライアント側でも簡単な修正なら可能。
- 制作の自由度は静的の方が高い
と言う利点があると感じています。
例えば「オススメ」を「オヌヌメ」にしたい場合、htmlなどのweb制作知識がなければ、それだけのために制作会社に依頼しないといけません。
ですが、wordpressで作られていれば、簡単な文字修正ならきっと現役でお仕事されている皆様なら感覚的にできる方が多いのです。
wordpress導入には費用がかかるデメリット
上記を聞けば「じゃぁwordpressで!」と思うかもしれませんが、wordpressでの作成の場合は、静的サイトよりも金額が高いことが多いです。
なので、こちらは料金と、これからの更新の手間や費用を考えての選択になります。
ただ、wordpressでサイトを作成するのが、今は一般的になっています。
今後、新しいものが出現する可能性はありますが!